よこなが暮らし

今しかできない暮らし方をしよう。と、トレーラーハウスと横に長い土地を買いました。夫のTちゃんと2人暮らし。

プロパンガスの謎。

やっとトレーラーを運んでもらえる日が決まった。

11月中に引っ越したい!
引っ越したいんだ〜〜!

とあれほど言っていたのに、
コンクリートの社長といきなり連絡が取れなくなるという事件。 (結局原因わからず…)

諦めて予定通り(?)トレーラーハウスのオーナーの仕事が落ち着く週の金曜日に運んでもらえることになった。
12月11日!4日後!あれ?結構すぐ。

トレーラーを入れてもそれから浄化槽を入れてもらったり、ガスの配管工事をしてもらったり雨漏り試験したり…
すぐには住めないんだよな。

それでTちゃんが最近ガス会社に電話をかけまくっている。
水道の時と同様に『こうやってみんなにかけてんの?』と冷たくあしらわれているみたい。

私は実家が都市ガスなので全然知らなかったのだけれど、
プロパンガスは業者が自由に価格設定できるので、料金に大きな差があるらしい。
それも、携帯のように『乗り換えで1万円キャッシュバック』というようなものも。

料金自由化による不当な請求を防ぐため、消費者保護を目的としてガスの適正料金を無料で調べてくれる協会もある。
しかもその料金になるようにガス会社に交渉してくれるらしい。

どういうこと?
逆に怪しいわ。

と思って調べてみると類似団体がたくさんあった。
一番不思議だった利益の創出は、ガス会社から成功報酬として
仲介手数料が支払われているらしい。
『交渉します!』と言っていたらしいけど、協会も無作為にガス会社を選ぶ訳ではなく、
記載はないけど登録されているガス会社が決まっているっぽい。

連絡した中で一番高かった地元のガス屋は
【基本料】1,800円
【単価】760円

協会に紹介してもらったガス会社は
【基本料】1,500円
【単価】350円

全然違う!というかどんなけ利益のせてんだー

知らないってこわい。

Tちゃんのおかげでガス屋も決まって、しかも給湯器を中古でくれるらしい。
中古?それは……大丈夫なのかな…

11日、搬入の様子を見に行こう!

キャトル、運ばれる。

2週間ぶりくらいにキャトルで出かけた。

1速〜2速の時はもうずいぶんと前からベルトが滑ってきゅるきゅる鳴っている。

ウィンカー(ハザード)はもっとずっと前からついたりつかなかったり…

『リレーかなぁ?何だろう?』とTちゃんはずっと調べていたけどわからなくて、
見せるお店を決めきれず、ずるずるとそのままにしていた。

でも今回は何か違うぞ。
ウィンカーのリズムがおかしい。
速くなったり遅くなったり…

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久々のレッカー。

調べてもらったら電圧がかなり低く、
JAFのお兄さん予測では)オルタネーターが故障してバッテリーを充電していなかったらしい。
しかも滑っていたベルトもかなり摩耗しているよう。

ヘッドライトを使わない昼間に走行することが多かったから今まで気がつかなかったのかなぁ。

『オルタだったらどうしよう』と心配していたTちゃんの予想は当たってしまい、
今回ばかりは本当にお店を探さなきゃ。

知らない間にコトは(少しだけ)進んでいた。

絶対引っ越したいよ!!!

と強めに言った日から2週間以上。
コンクリートの社長と連絡がつかない。

Tちゃんとなんだよ〜、どうすんだいと話していたら

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知らない間に電柱と基礎の枠が組まれていた。

おぉ、

いつの間に!!?

TちゃんからのLINEも電話もシカトで
社長、何かあったのかなぁ

コンクリートをはずしてびっくり。

2週間くらい前に土地のコンクリートをはつってもらった。

結局、はつり+処分は違う業者さんにお願いしたのだけれど、
コンクリート下の地面がぶよぶよだったらしい。
Tちゃん曰く、朽ちた畳に乗っているような、ふわふわで今までに体感したことのない感じ。

はつってくれた業者も『こういうところ、無くもないけど…うーん…』という反応だったらしい。

まじか………どうする!?

と言っても解決策がないため放置。

1週間後に行くと乾いたのか、比較的ではあるけれど地は硬くなっていた。
…乾いたという表現もおかしい。そもそも何で湿ってた?
絶対売主は知ってたはずなのに…
クソーーー、やられた。

Tちゃんは、地面を掘ってゴミが大量に出てきたらどうしようという不安があったようで、
シャベルを持って土地を掘りに行った。

ゴミどころか……

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水ーーー!!!

1mくらい掘ると水が出てくる。 チョロチョロ浸み出してきて、しばらくするとかなりの水位になる。 地下水位が高いってこと?

しかも土じゃない……砂?
サラサラしてる。うーん。砂だ。
だって貝殻も出てくる!

ちょっとちょっと…本当にどうしよう。

1mでこんなに水が出てきたら浄化槽は?
柵を固定する基礎は?
植物は?
大雨が降ったらどうなんの?

どうしましょう…

と考えていると、コンクリートをはってくれる社長とトレーラーハウスのオーナーが設置位置の確認に来てくれた。

『ねぇ、何この落とし穴?』

と無数に掘られている謎の穴の存在を指摘され、水が出てきたことを話すと
『あー、よくありますよ。うち(自分の家)もそうだもん』とコンクリートの社長は全然驚いてない。 そうなの?よくあるの?

社長宅は枡を入れて水の通り道を変えたらしく、その後に引っ越してきた隣の家は対策をしなかったため、そこの家では水仙しか育たないらしい。

原因を調べるのも対策するのも結構な費用がかかるのでそのままにするしかないのだけど…

『もしかして11月中にトレーラー入れたいとか言う?』
とオーナーが突然口を開く。

何か嫌な予感。
もちろんです。だってそのために全然伝わってなかったけど
事あるごとに打診してきたのですよ。全然伝わってなかったけど!

どうやら大きな仕事が入ってオーナーは忙しいらしい。
2日も3日もかかるっけ?と思って聞いてみると
『いや、半日くらいだけど…』という返事にどんな表情をしていいのかわからなくてなぜか私は半笑いになる。

それ、『やることはあるんだけどヤル気でんわ〜』ってソファーでテレビ観てたあの時期が影響してんじゃないんすか!?

『絶対引っ越したい!!!』と強めに言ってはみたけれど、 もうそこは信じるしかない。

廃業したタイル屋さん、おじゃまします。

水道工事の関係ですぐにコンクリートの舗装工事ができなくなったので、
それらを伝えに業者さんの元へ。

水道屋さんに引き続きコンクリートのおじさん(社長)もとってもいい人。

打合せが終わって雑談していた時に、
『(パンフレットを開きながら)こういうのいる?
タイル屋さんが廃業してタイルやレンガがたくさんあるみたいだから、
よかったら明日一緒に行きますか?』
と言ってくれた。

解体業者にとっては全てゴミなので、
処分費を抑えるために持って行ってもらいたいらしい。

もちろん!
行きます!!!

業者の解体地に入れるなんて、何て貴重な体験!楽しそう!

次の日、コーヒーを買って待っていてくれた社長と一緒に
うきうきで廃業したタイル屋さんへ。

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おぉぉぉぉぉー!すごい!
……どうやって見たらいいの?

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出荷前のタイルはこんな感じで、真ん中で割って二分割されたものが製品らしい。

『社長ー、これってどうしたら…』
と社長を捜したらダンプカーのタイヤがパンクしたのか交換していた。
(ここに来る時にガードレールにおもいっきりぶつけてた)

なんか凄いわ…と思いながら中に入ってウロウロしていると
『チョットソコアブナイカラー』と声が聞こえ、振り返るとリフトに乗った外人さん。
近くを見るとスキンヘッドの魔人ブウみたいな人が…
…解体屋さん…?

解体屋はすごい儲かるらしく、今回の解体屋の社長は中国人でかなりやり手らしい。
と昨日社長が教えてくれた。 何か、リアルですね。

社長は自分用のものをどんどんリフトでダンプに積んでいて、
私たちのも一緒に積んでくれると言った。のだけれど…

『きゃーやめてやめて!無理だって!やめて!』と
そこに居合わせた社長の奥さんが叫ぶくらい
ジェンガみたいな積み方でダンプにレンガを積もうとしている社長。

あれで道路走る!!?いやいや無理でしょ!積むのも危ういし!

みんなの反対も聞こえないフリで積んでしまったけれど、
結局どこに持って行くかと時間の都合で、
無理矢理積んだ私たちのレンガたちは下ろしてもらうことになった。

社長は夕方から打ち合わせがあるため、
2tダンプを貸すから自分で運んでとのことで一旦事務所に戻った。

タイル屋さんに戻るとまた違う人たちがそこにいた。

いつの時代の人ですか?と言いたくなるような、
ショッキングピンクのトップスにピチピチのヒョウ柄パンツをはいたおばさん。
頭にはヘアバンドというか“カチューシャ”という言葉がぴったりなものを付けていた。
隣にいたのはスーツの男性と全身黒ジャージのちょっとこわそうなおじさん。

何でしょうかこの変な雰囲気は。
外人さんにお願いしてリフトでレンガを積んでもらい、そこを出た。

『いやー楽しかったねー!』とはならず、
『いや、なんか…凄かったね…現場の人って、すごいね…』と2人ともげっそり。

私たち夫婦は二人ともデスクワークなので、
現場の人の勢いを見たというか、価値観を知ったというか…
リアルなものを見すぎてしまってちょっとひいちゃった。笑

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今日もトレーラーはにゃんにゃんパラダイスだったので
癒されてからお家に帰りました。

不のオーラをまとう(2)

不のオーラをまとうTちゃんの原因。

2.水道をひくのに時間がかかる。

水道工事(上水)は、指定工事業者でないとやってもらえない。
自分で見つけないといけないのでTちゃんが色々電話してくれたのだけど、
おそらく個人に依頼されることがほとんどないのでしょう。

『は?見積り?何言ってんの?』みたいな感じでシッシッと追い払われるか、
『あいみつ取る気ならやらないけど』と強気で出られるか、
『見積り…えっと…よくわからないです』とそもそも進め方がわからないと言われるか、
とりあえず見積りもとってもらえない状況。田舎だから?

紹介してもらうと不透明なお金が発生するのでなるべく自分で探したかったのだけれど、もうお手上げ状態だったので不動産屋のSさんに業者を紹介してもらった。

指定工事業者はどこも強気価格らしいので、そこは覚悟の上。

ちゃきちゃきの田舎のおっちゃん。
『おうおうおう』
と言いそうな見た目とは違ってめちゃくちゃ親切。
色々わかりやすく教えてくれた。

そこでわかったことは

1.名義変更されていないと(登記が終わらないと)着工出来ない。
2.「トレーラーハウスに住む」では水道局から許可が下りないので違う理由がいる。
3.工事場所が私道であっても警察にも許可をもらわなくてはいけない。
そのため工事完了まで1ヶ月〜1ヶ月半かかる。

1.Tちゃんが事前に水道局へ確認したところ
『委任状では対応できないので登記が終わらないと無理。』と
はっきり言われたらしいので、売主に書類を書いてもらって水道を引くか、
他の工事のために水がいるのでとりあえずお隣さんから水を借りるかなど色々話が出たが、
結局、工事を申請する紙の裏面に委任状のようなものがついていて解決した。
なんだ。いつも思うけど、市役所の人って誰にあたるかで解決できるスピートが全然違うんだよな。

2.トレーラーハウス協会に即した設置方法(設備配線・配管を全て手で脱着できること等)を満たしていても、まだまだ一般的に認知されていないトレーラーハウス。
極端に言えば、担当になった人の偏見や価値観によって可否が決まってしまうよう。
『グレーなのよ』とひたすら言われてきたけど…そうね。わからんでもないけど…納得いかん。
(byTちゃん。私はある程度納得というか諦めています)
大人の事情というのか何というのか…

3.オーナーに『水道ってどのくらい時間かかる?』って聞いた時に『そんなにかからないと思うよ。』と言われて全然心配していなかった。鵜呑みにするんじゃなかった!1ヶ月半もかかるなんて…!

トレーラーは雨漏りしてるけど移動しないと直せないし、水道が終わらないと何もできないため、全ての作業がストップしてしまった。

後出しでいろんな事実を出してくるオーナーに怒り爆発のTちゃんも、
仕事が早くて気持ちよく仕事してくれる水道屋さんに少しは救われたよう。
よかったね。

不のオーラをまとう(1)

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これは2週間くらい前のTちゃん。
あまりにも「不」のオーラをまとっているため大きく載せられず、
こんなにちっさい。

原因は色々あるのだけれど。

1.トレーラーの雨漏りがひどい。

「傾いてるから」ではなくて普通に雨漏りしている。

台風の後、トレーラーを確認しに行くと隅っこの至るところが濡れていた。
あれ!?なんで!!!?
でも天井にシミはできてないし…
どこどこ?どこから!!?と原因を探しまくるけどわからない。
隅っこだけか…じゃぁやっぱり柱を伝って…
と思ったらトレーラーの中心に置いてある紙袋や新聞にシミができていた。

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というか結構前からこうなっていて、『何でこんなにシミができてるのかなぁ』 と思っていたけど、まさか雨漏りしてるとは思わず深く考えていなかった。
そういうことか。
しかも床にはトレーラーが傾いている方向へ水が流れた跡がある。
もしかして、かなり雨漏りしてる…?

トイレの床にある金属の蓋はかなり劣化していて、
当初は尿が飛散して錆びたと思っていたので『どんな使い方してたんだよ!』って
言ってたのだけれど、きっと違う。

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左はリビングの。右はトイレの。

トイレの窓がどんどん盛り上がってきて塗装が割れていた。
おそらく水分を吸って木が膨張してる。
『…ということは、この金属は雨漏りによって劣化したんだ。
普通に用を足してるだけじゃ絶対にこんな風にならん!!』
と怒るTちゃん。

何でこんなに怒ってるかというと、購入当初『調べたけど雨漏りはしてないよ』
と言われていた。
あのヤロウ。

そして目が点になった瞬間。

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なんてこったい。
窓以外の所から光が入るなんてあってはいけない!

ここは7月のアメリカンクオリティの記事で撮ったけど…
隙間あいてたっけ?ここは塗装時に何度も見てるからあいてたらさすがに気付く。
じゃぁ、家が歪んで隙間ができた…?

『ちょっとTちゃん外行って!ここ何処?どの辺?』
と言って長い棒をその隙間から突っ込んでみる。

やんやしているとトレーラーハウスのオーナーが 友達と『何してんの?』と通りかかった。

『いやー、奥さんがここに隙間があいてるって言うからー…』

Tちゃん。いくら揉めるのが嫌だからって私を…、いや、もういいっすそんなこと。

『そうそう!何かここに隙間があいてんのー!』と言うと

『あ〜傾いてるからねぇ。レベル出せばきゅっとひねって元に戻るよ。あはは。』

嘘でしょ。そんな馬鹿な。

…と、私以上にTちゃんは思ったはずだが
『あ〜そうなんだー。あははー』
と笑っていた。かわいそう。こっちが泣きそうよ。
(そんなわけねーだろ!!馬鹿か!と後から怒ってたけど)

購入時、「現状渡し」と言われたものの、雨漏りは保証するよ。と私の記憶では言われたはず。 今言っても『いやー、ここじゃねぇ。レベル出てないし』と言われるか、 『でも天井にシミできてないからねぇ。本当に雨漏り?』と言われそうな気がする。 雨漏りの原因を突き止めるまで絨毯はれないし困ったな。

車が雨漏りするのとはワケが違うのよ。 住むんだから!